介護に疲れて傷ついた心を癒やすには
2021年2月25日
親の介護を続けていると、イライラしたり、ショックを受けることがあったりして疲弊していくものです。
なぜ自分ばかりこんな目に合わなくてはいけないのかと思うようになり、親に冷たい態度をとったり、罵ったり、悪くすると暴力に及ぶことさえあります。
気づいたときには言葉や態度にでてしまいます。何回も繰り返されると習慣となり、あたりまえになっていきます。
それに歯止めをかけるには、文字通り止まることです。
思考を止めるのです。
ではどうするのか、それは考えではなく呼吸に集中することです。
「呼吸?なんだそれ」と思うでしょう。
私たちは常に何かを考えています、その殆どは過去体験したことと、未来に起こるかもしれないことです。
今を生きているはずなのに、私たちは殆どの時間を過去と未来の中で行きています。
今に生きることができれば、過去の恨みや後悔からも、未来への不安からも開放されます。
それが呼吸なのです。
吸っている、吐いているに気付くことで、今の感覚で生きることになります。
ゆっくりと吸います。そのときに鼻腔を空気が通ることや、肺に空気が入ることを感じるのです。
吸って吐く1回の呼吸で過去と未来から隔離された現在に存在することができます。
そのときは過去の恨みや、不満、いらだち、それから未来への不安は感じません。
心の乱れに気づいたとき、即座に深い呼吸を行いそれを感じることで、一切の心の傷から開放されるのです。